0歳から始まるフロイトの言う口唇期とは、100%依存の時期。
別名「寄る辺なき存在」と言います。
この時期は、食べること、排せつの処理、入眠、入浴などあらゆることを養育者(母)に依存するしかありません。
24時間態勢で赤ちゃんの傍にいて気を配っていれば、この泣き方はオッパイ、この泣き方はおむつ、これは眠りたいが寝られなってぐずっているとわかります。
だからお母さんは赤ちゃんの泣くというサインを読み取り、適切な世話行動ができます
100%依存の時期の赤ちゃんには、この適切な世話行動が必要不可欠で、これなくしては健全に育ちません。
しかし、このことを知っているお母さんはまずいないので、後に様々な問題が起きていきます。
1歳を過ぎた頃から直立歩行によって、自分で行きたいところにいけるようになります。
これが行動の自由です。
この自由を与えられた子供は自発性、自主性、自律性を獲得します。
自分の行きたいところに行き、転んだり躓いたりけがをしたりして痛い目に会いますが、自分で危険を察知し回避することを学んでいきます。
ところが、心配性で口うるさい親はけがをしてはいけないと、子供の自由な行動を止めてしまいます。
すると、子供は自由を奪われ、自分の意志で自ら動く、行動することはできなくなります。
監獄に入れられたようなものです。
危険をある程度自分で経験し学習しながら制御もして
これは危ない、これは大丈夫、これは手助けが要るなどがわかるようになります。
ただし、命に関わることは止めます。
それ以外は見守ります。
過剰な親の干渉は自律性も学べなくなります。
自律とは自分で考えて自分を律し、コントロールすることです。
自発性を学んでいないと、自分で行きたいところ、したいことがわからない。
大人になっても「自分の好きなことがわからない」とクライアントは言います。
言われてすることはできる、求められればできる、しかし自ら動けない。
それも親が口出し制御し過ぎて、自主性・自発性を奪ってしまったからです。
これに慣れてしまうと、他者からの命令指示を待ち、
大人になっても他者からの命令指示がないと動けなくなります。
相手の命令指示に従っている方が、自分で考えなくてすみ、楽だからです。
自分で経験し積み重ねた体験がないので、何が安全で何が危険かわらない。
すると、物事や行動を自分で判断できなくなります。
この人にとって一番安全なことは、何もしないことです。
自分が自分と向き合い考えて行動する、これは子供時代にどれだけ自由を与えられたかで決まってしまいます。
自分はどうであったか、また親であれば我が子はどうだったかを振り返るきっかけになれば嬉しく思います。
(我が師:大澤秀行氏、『こころの科学』講座より筆者まとめ)
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
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